宮崎県で震度5弱が観測された地震のニュースについて調べていたときに、『地震雲という雲が巨大地震の前に発生している!』という情報を発見しました。本記事では、『地震雲といわれている雲はどのような形であるか』『地震を予測できるのか』について説明していきます。
地震雲とは
『地震雲がホントに当たるのか?』という疑問はさておき、
気になるのが『地震雲とはどんな形の雲か』ってことですね。
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- 帯状形(おびじょうがた)地震雲
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- 断層形(だんそうがた)地震雲
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- 肋骨状形(ろっこつじょうがた)地震雲
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- 竜巻形(たつまきがた)地震雲
どのような地震直前の現象によって発生しているのかは明らかになっておらず、様々な種類の雲が地震雲といわれています。さらに調査を進めている中で地震雲といわれている雲は全て気象学で説明できるとのことでした。地震発生前に観測した珍しい形や色の雲を地震雲と呼んでいるような感じです。
地震と雲の関連性は?
地震雲の定義を調査している段階で『地震と雲に関係性が存在する』という説はすでに信憑性がなさそうな気がしてきました。しかし、地震発生前に特徴的な雲が発生していることは事実なので調査していきましょう。
地震雲とは本当か?
今回、宮崎で発生した地震以前に地震雲といわれている雲の目撃者が多数存在しています。
何この雲地震雲じゃね?って言ってたら宮崎の方で震度5弱の地震起きて震えてるんやけど pic.twitter.com/tZEY2FQNrW
— 気まぐれ李@ちゃらとっぽ (@Ree_kimagure) May 9, 2019
初めて見た。
相方に地震雲じゃない?って言われて、その後宮崎の地震を知った。本当に当たるんだなぁ。#地震雲 pic.twitter.com/C83scvukce— ちゃこふ (@cyakof) May 10, 2019
山口県の周南市で地震雲
少しこえーわ
山口の方で見た人いませんか? pic.twitter.com/PxsGIOuOij— はりぼ (@gkharibo) May 9, 2019
このようにネット上では『地震雲ってホントに当たるんだ』など雲が地震を予兆しているというようなコメントが飛び交い、現在地震雲のような雲目撃した人の不安にさせているのです。
気象庁の見解
気象庁は『地震雲はあるのですか?』という問いに対して以下のように回答しています。
雲は大気の現象であり、地震は大地の現象で、両者は全く別の現象です。大気は地形の影響を受けますが、地震の影響を受ける科学的なメカニズムは説明できていません。「地震雲」が無いと言いきるのは難しいですが、仮に「地震雲」があるとしても、「地震雲」とはどのような雲で、地震とどのような関係で現れるのか、科学的な説明がなされていない状態です。
日本における震度1以上を観測した地震(以下、有感地震)数は、概ね年間2,000回程度あり、平均すれば日本で一日あたり5回程度の有感地震が発生していることとなります。震度4以上を観測した地震についても、最近10年間の平均(2011年と2016年を除く※)では、年間50回程度発生しています。このように地震はいつもどこかで発生している現象です。雲は上空の気流や太陽光などにより珍しい形や色に見える場合がありますし、夜間は正確な形状を確認することができません。形の変わった雲と地震の発生は、一定頻度で発生する全く関連のない二つの現象が、見かけ上そのように結びつけられることがあるという程度のことであり、現時点では科学的な扱いは出来ていません。(引用元:気象庁)
大きな地震が起こる度に「地震雲」が不安という声を聞きますが,雲は地震の前兆にはなりません.巷で「地震雲」と呼ばれる雲は全て気象学で説明できる子たちで,雲の状態を見て地震の影響を判断するのは不可能です.雲は愛でつつ,地震には日頃から備えましょう.まとめ更新→https://t.co/CAevUVHfc2 pic.twitter.com/ugJkAghV2Y
— 荒木健太郎 (@arakencloud) May 10, 2019
荒木健太郎さん(雲研究者.気象庁気象研究所予報研究部第三研究室研究官)は地震と雲の関係性を否定。『地震雲の目撃者』が不安にならないようにネットで情報を発信しているようです。
「雲は地震の前兆になるのか」という科学レポートの寄稿記事が日本地震学会広報紙なゐふる117号(2019年4月)に掲載されました.「地震雲」を不安に思われている方はぜひご覧くださいませ.https://t.co/SPjUFeGHU4 pic.twitter.com/yXugupHUCF
— 荒木健太郎 (@arakencloud) April 1, 2019
どうやら地震雲というものはなさそうですね。
関係があることも関係ないこともどちらも科学的に説明できないという状況なので、もしかしたらあるかも。。どちらにせよ日頃から地震に備えて対策することが大切です。私たちが日本で生活している以上、地震は避けて通れませんからね。
地震雲はなぜあたる?
いまだTwitterやInstagramでは地震雲に関する投稿が続いています。そんな方には本記事を一読していただきたいですね(笑)しかし地震雲と呼ばれている雲たちは実際に地震を予知しているように感じてしまうのも事実です。このままでは

実際に雲を見た後に地震が起きてるよ!

地震雲ってホントにあるんじゃない?
と言われかねません。したがって地震雲が的中したかのように感じてしまう理由を解説します。
理由は至ってシンプルです。それは日本で日々発生している地震の数が半端じゃないから。
気象庁によれば、震度1以上の有感地震は年間2000個程度、平均すれば1日5個程度である。昨年、全国で観測された有感地震は1841回だった。
このようにとんでもない数の地震が起きているんです。私もここまで発生しているとは考えていませんでしたので非常に驚いています。だから当たっているかのように思えてしまうんですね。だからこのようなツイートをしてもまず当たるわけです。
昔、たまたま気づいた太い地震雲を見た1週間後に大地震が起きたことがありました
備えておくに越した事はないと思います👍
— 山葵@VTR (@hNZ77t7DCmyrdLw) February 15, 2019
今日のお昼は、怪しい雲多かったです。場所は新宿近辺。3枚目は11月17日、福島の5弱の地震の5日前の空です。この日も空じゅう怪しい雲だらけでした。#地震雲 pic.twitter.com/4TUUvHVyZn
— enopitake (@enopitake01) December 5, 2016
昨年は震度3以上の地震の回数は193回もあったそうだ。平均すると2日に1回ほど。地震雲に関係なく「5日以内に地震がある」と予告すれば誰でも当たる確率は高い。というか当たるでしょうね(笑)。これでは予知とは言えませんね。根拠とするには弱すぎます。
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